1.17

朝日もままらならない

薄暗い静かな朝方の事。

ベッドごと背中から押される感覚

次の瞬間

部屋中の家具が暴れる光景

僕を乗せたベッドも部屋を暴れる。

怖くなってダンゴムシみたいに布団に縮こまっていた。

揺れがおさまって顔を上げると…

僕の枕の上に

今では考えられないぐらいの大きなラジカセが落ちていた。

 

母はその時、まだ起きていたらしく

棚から落ちる本や雑貨を横目に

アップライトピアノを必死に倒れまいと支えていたと言う。

 

家の外に出ててみたら

地面はひび割れていて

当時隣に住んでいた祖父が気になって裏口のサッシをがらりとあける

そこには硝子の海が広がっていた。

祖父の家には硝子のケースに入った日本人形が沢山飾られていたのが

全部落ちてしまった結果、硝子の海になっていた。

隣の部屋から顔を出す祖父の顔を見た時、少しほっとした。

割れた硝子の上を裸足であるこうとする祖父に大きな声で

「ジーちゃん裸足で歩いたらアカン」

って止めた事を思い出した。

祖父の家は古風な土壁タイプのお家でしたので

壁は崩れ落ちたり、ヒビが入ったりと半壊状態。

 

と、あの日の記憶が蘇って来た。

「記憶の風化」

 

そうならならない為にも

今日はあの日の事を書きました。

あれから19年も経つんだな…

阪神淡路大震災。

あの日、

犠牲になった命にご冥福をお祈り申し上げます。

教訓を次世代へ 阪神大震災から19年、各地で追悼(朝日新聞)